――現在の仕事は?
研究部で製品開発をやっています。
――どんな製品ですか?
私が担当しているのは、根上工業の主力製品のひとつ「ART RESIN」の開発です。
ART RESINは反応性ウレタンポリマー。基材や添加剤として使用し、光や紫外線、電子線などで硬化する性質を樹脂に付与することができます。
合成方法を変えることで、硬化した時の強度を自在に変えたりすることもでき、他にも様々な機能や性質をつくり出していける、面白い素材です。
――いま開発しているのは?
まだ詳しくは言えないのですが、社会インフラ用途のART RESINの開発です。10年先の製品化を目指して取り組んでいます。 社会インフラに使われるものなので、機能はもとより高い耐久性や信頼性も要求されるものになります。
これまで根上工業が相手にしてきた市場に比べハードルは一気に高くなります。けれど、これまでにない製品なので、世の中にもたらすインパクトは極めて大きい。市場としても非常に期待できると思います。
――入社後はどんな仕事をしてきましたか?
4月に入社してから8月までは、社内のいろんな部署で研修。その後、研究部に配属されました。
最初は、先輩の指示に従ってカタログ品(定番品)のサンプル合成から始めます。既に確定された手順通りに材料を揃え、合成してサンプルを作成し、お客様に提出します。 これと並行して、先輩が取り組んでいる研究を補助する仕事をします。これが上に述べた「社会インフラ用途の新型ART RESIN」の開発です
――社内の雰囲気は?
今の開発は、先輩と2人でチームを組んで進めています。研究部には、このようなチームがいくつもあり、それぞれのテーマに取り組んでいます。
チーム間での情報交流も活発で、職場はまさにワイワイガヤガヤ。
――根上工業の魅力は?
程よい大きさで、開発品に注力できること。大手と違い、汎用品を大量生産するビジネスモデルではないこと。
製造工場もすぐそばにあるので、製造部とも情報交換しながら開発に取り組めること。
ものづくりの喜びを実感できる職場だと思います。