――大学院ではどのような研究を?
研究テーマはケミカルリサイクル。プラスチックの再生利用などについての研究です。
――どんな就活をしましたか?
東京に本社がある化学・ITなどの大手企業と地元企業、その両面で考えていました。仕事の内容としては、研究職よりも開発職。自分の手でモノやシステムを作って世の中に出していく、そんな仕事をしたいと。
――地元企業も考えていたんですね?
はい。暮らしやすさや将来の子育てなどを考えたら、都市部よりも地方のほうがいいですからね。けど地元では希望するような仕事はなかなか無いだろうな、とも思っていました。
――根上工業との出会いは?
父が根上工業のことを知っていたんです。「業績が良くて安定している」「居心地がいいみたいで社員は辞めん」「いい会社や」と言ってたので、ちょっと覗いてみるか、と軽い気持ちでオンラインインターンシップに参加し、話を聞いてみると・・・、この会社のことを知るほどに「地元にもこんな会社があったんだ」「ここしか無い!」と確信しました。
―――今の仕事は?
架橋アクリル微粒子「アートパール」の新製品開発。樹脂に添加することで、物性向上や表面改質ができる製品です。
―――新製品の開発を進めていると聞きましたが・・・
はい。入社した年の9月から着手し、ようやく実機試験までこぎつけました。残すはプラントスケールでの製造技術を確立すること。この山を越えれば、いよいよ世に出していくことができます。
―――開発者が製品名を付けられるんですよね?
根上工業の伝統ですね。先輩の指導の下での開発でしたから、今回は控えめに組成から連想できる製品名としておきました。もっとユニークなネーミングも考えていたんですが、それは次回に取っておきます(笑)
―――就活生へのアドバイスをお願いします
待遇や自分がどんな仕事をしていくのかはもちろん大事なことですが、会社の社風や人間関係もとても大事。朝起きた時「さあ仕事に行くぞ」と思えるような会社かどうか。それを判断するためにも、ぜひとも先輩社員の話を聞いてください。